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H-023

ミラーマン
メーカー:夢工房ハイライト 原型師:岡悟
サイズ:30cm  キャスト 

「ミラーマン」は「仮面ライダー」、「帰りマン」と並んで、第2次怪獣ブームを代表する特撮ヒーローである。金城哲夫の置き土産ともいわれ、円谷一体制下で送り出された円谷プロ製作の本格的な特撮です。ウルトラシリーズと比べれば、少々マイナーな作品ですが、30年を経った今では、むしろこちらの方が、物語性で言えば完成度が高いと思われます。
ミラーマンについての詳しいうんちくは、「ウルトランAGE」Vol.1に特集を組んであるので、そちらをお読み下さい。
キットは「ミラーマン」のポーズとして最も印象深く残っているクロスポーズで、ミラーマンらしさと力強さが強調された、とてもすばらしい作品に仕上がっています。
ありそうでなかった「ミラーマン」のガレキですが、ここまで完成度が高いと今後新規で製作するメーカーは、もうないかも?!岡さん、絶版にせず定期的に再版して下さい。(特赦マニアさんは必ず買いましょう。仕上げは当工房へ!)
キット構成は、全7パーツで゛目はクリアパーツ仕様。なによりもおどろくことは、そのキットの仕上がりのよさです。私が製作してきた中でもベスト3にはいる程の好キットで、気泡もほとんどなく、表面 にもムラかなく、スジぼりもとってもキレイに仕上がっています。
そのせいか、剥離剤がベットリしているので、しっかり洗浄しないと表面がキレイな分、塗装ののりが弱くなるので、自分で作られる方は気をつけて下さい。
ストレートに組み上げていますが、クリアーパーツの目だけは、少し手を加えています。
画像をよく見て下さい。のぞき窓用のスリットを追加しました。
塗装は、すべて手持ちの資料に目をとおし、当時の顔料のことも頭において、再現してみました。
資料によると、ボディのウェットスーツのゴム生地は黒色で、その上に銀と緑の塗料を重ねたと記述があったので、銀の部分は、暗めのシルバー(強めのツヤ消剤と黒クリアーイエローを加えた)にし、緑も少し青みがかった色にしています。
銀の部分がほとんどなので、先に述べたシルバーで全体を塗るとリアル感がなくなります。マスク・スーツ・グローブ・ブーツはそれぞれが材質が違うので、すべて色出し(4色)を変え、仕上剤にも、強ツヤ消し・ツヤけし・半ツヤ消しという風にこだわってみました。
もちろん上記の色出しにも階調・明度を変えたモノもグラデーション(陰影)のために必要になるので、シルバーだけでも4色×3種で計12色作ったことになります。単純計算で12色とかきましたが、マスク部は、5段階調で塗ってあります。要するに、1色につき階調を変えたモノを最低3色は必要というわけです。最終仕上げとしてエナメル塗装による、各部のスミ入れと、軽いドライブラシを入れるのを忘れずに。
岡さん、次回作は、「アイアンキング」「シルバー仮面」を予定していますとありましたが、「ジャンボーグA」も追加お願いいたします。

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